藤の花に囲まれて

俺は、隙間から差し込む淡い光で目が覚めた

辺りを見回すと、真っ暗な部屋に布団を敷いて寝ていた

見た事もない部屋で、そもそも俺はいつもベッドで寝ているから、
ここにいるのは可笑しい

浴衣を着ていて、多分、どこかの旅館に酔った勢いで泊まったのだろう

蒸し暑く、だらだらと流れる汗を止める為、障子を開き、
近くの縁側に出る

先程の淡い光は月光だろう

今日はとても綺麗な満月が出ていた

庭には藤の花が少し咲いていて、周りも植物で囲まれている

涼しい風が俺の頬を掠り、周りの植物達を揺らす

縁側に座って、少し経っただろうか

汗も止まり、布団へ戻ろうとした時、近くで何かの擦れる音がした

その正体はすぐに分かった

その人、、、いや、物は隠れているつもりだろうが、
俺の目にはよく分かるほど大きかったからだ

俺は、近くに会った藤の花を引きちぎり、大急ぎで、
しかし物音は立てずに布団へ戻る

少しばかりの藤の花を1枚1枚丁寧に分け、布団の周りを囲むように置く

俺は安心して眠りにつく事が出来た

そして、二度と目覚める事は無かった
20年09月02日 05:57 [おむらいすおむらいす]

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要知識甘木
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